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あいやばばライフ


北国初心者・家事初心者の日々・喜怒哀楽を・・・。
by aiyababa

井戸掘り・・その4

ナマステ!

 井戸掘りに着手したのは前回までの記事で述べましたが(右欄、タグの”井戸掘り”をクリックしてくれれば見られます。)・・・でも、あらためて説明すると・・

 井戸掘りには大まかに二通りあって・・一つは打ち抜き井戸・・地上で掘削していく方法で、機械掘り(ボーリング)も上総掘りもこちらの方法になります。 もう一つは、手掘り井戸で地面を掘り進めていって、コンクリート枡とか井桁を組んで壁を作って水脈まで掘り進める方法です。 昔の家にはこの井戸が使われていたように思います。 地域にもよるでしょうけど・・。

 今回採用したのは・・手掘り井戸です。(掘り抜き井戸ともいう) でも恐らく個人で「井戸掘るぞ~~!」ってやっている井戸掘りは大概前者の”打ち抜き井戸”の方法だと思います。

 こちらは塩ビパイプ75mmとか100とか150mmの外壁用のパイプを入れる穴を専用の手作り掘削装置で(安い!)水を差しながら少しづつ深度を下げて、毎回上げられる砂質を見ながら水脈を確認して行くという掘り方です。 具体的な解説は”井戸掘り”で検索してもらうといろんな方のブログが見られますので、こちらからどうぞ。

 こちらの(打ち抜き井戸)方法だと手掘りで進めるよりももっと深いところまで掘っていける利点がありますが、ある程度の水量のある水脈に突き当たらないと、保有水量がパイプの中だけ・・ということもあって、水を汲み上げてもあっという間に無くなるという欠点があります。 

 小生の住んでいる町は比較的札幌に近いこともあって、Iターン組が多いのですが、田舎で頑張ろう!という人達はなにかとDIYが好きなようで、意外と自分で井戸を掘ってる人が多く、大方は打ち抜き井戸でやっているようですが、小生のように手掘りでやっている方も何人かいるようです。ただ・・・手掘りといっても・・大概は重機を使ってあっという間に掘ってしまうので、小生のように型枠を使ってまさしく手掘りでやってる人は少ないかもです。

 今回手掘りで行こうと決心したのは、いろいろ話を聞いてみると2.5m~3mで砂の層が現れ水脈に突き当たる・・らしい・・からです。(ただし金ッ気の水なのであまり良い水質とは言えないですが・・。) 2~3mであれば土圧も差程ではないので何とかコンパネでも耐えられるだろう・・・という理由からトライしたわけです。

 なんと言っても手掘り井戸の最大の利点は・・たとえ湧水量が少なくても十分な水量を確保できる!   このことよ。池波正太郎氏のパクリ・・でした。

 1.8mx0.9mのコンパネを買って来て、それを半分にして壁型枠を作ります。 要するに高さ90cmx縦・横90cmの枠です。この大きさが保有水量になりますから水位が1mあれば800リッター(バスタブ4杯分)も保有できます。 これだけあれば震災にあってトイレにもお風呂にも毎日使っても十分足ります。ちなみに現在の保有量は1000リッター以上もあります。

 で、製作方法ですが・・一番下の型枠だけは、下から30cmくらいまでの間で直径21mmの穴を約250個(一面63個)開けました。ここから水が入ってくるようになります。

 2段目からは穴の開いてない型枠を載せていくだけです。角には6cm角の角材を用いました。 カケヤで頭を叩きながら型枠を落として行きますので、15cmほど型枠より高くしておきます。 これは2段目以降の型のガイド役にもなります。 下が参考写真です。
井戸掘り・・その4_d0251572_1842376.jpg
2枚一組のものをあらかじめ作っておいて、これを2組用意して4面出来上がりです。 最初から4面を組むと入れにくくなったり、たぶんサイズがぴったりし過ぎて入らない・・かとおもいます。 4面を最初から組むのは一番下だけです。

 さて、ここまでの間で他に準備しておく物は・・・

 1、スコップ これが無いと・・正しく手掘りになります。

 2、バケツ+引き揚げ用ロープ。 やぐらを組めば滑車も。

 3、水中ポンプ。 小型の物で十分です。 土砂用がベストですが、清水用でもなんとかいけます。

 4、助っ人最低一人。 ここが一番重要です。 上でバケツを引き揚げたり、カケヤで型枠を下げる人が居ないと仕事が全く進みません・・。

 5、忘れてました追加です。・・・梯子。 体操部とか山岳部とか力技に覚えのある方はたぶん脱出できますが・・・。 中年以降の方は・・もう若くないですので梯子は用意いたしましょう・・。 もし大声を出して人を呼んでもあなたの人格が疑われるような人だと・・・逆に埋められてしまいますし・・・。

 ポンプは一旦水を汲み上げてしまえば少量の湧き水ならあとはバケツで十分ですが・・・一日で掘りきれない場合・・大量の水が一日で溜まってしまうので(1000リットル以上)、バケツで掻き出さないと次の仕事に進めません。 一回7リッターくらいの水を掻き出して・・150回くらいやらないと底が見えません。 掘り進める前に体力を全部使うことになっちゃいます。

 小生の使用しているポンプは池水循環用で中古のものを使っています。古物商から買いました。 
井戸掘り・・その4_d0251572_18132264.jpg
 そんなに安くは無くて新品の大体25%くらいでしょうか? 5千円でした。 もうちょっと値切ればよかった。 大阪人の血がほしい・・と思うときですね。


 ま、こんな感じで・・いよいよ25日・・Fじーに来ていただきまして穴っぽり開始です。

 当日の天気予報は雨・・実施を危ぶまれたのですが・・・殊の外、外は小降り。 傘を差さなくてもいいくらいの雨・・・

 穴掘り開始・・決定しました。 どちらかが晴れ男なのかもしれません。 9時過ぎには・・止んでしまいました。

 まず、やったことは・・・中に溜まっている水を掻き出すことです。 ポンプをセットしましたが、ホースが10mあるので管内抵抗がついて20リッター/分も上がりません。 4・50分掛かったでしょうか? 約500リットルの保有水・・予想より地下水位が上がってました。 地面から90cmくらいまで来ていました。

 底が見えて水の掻き出しは一旦終了。

 いよいよ型枠を降ろします。

 実は・・小生が一人で掘った穴はいびつであり、下にいくにしたがって狭まってました。 

 最初は小生が中に入って壁の土を削っていき・・型枠を収めました。 1.6mまでは掘ってあったのですが、落とした土砂を運び出して、続いて2段目の型枠を上に載せて、2枚割してあったものを一段目の上に載せ固定します。

 こーして、2段目まで型枠を入れて・・高さ1.8mまでの型枠が入ったわけですが・・

 ここからが段々大変になってきました。 

 まず・・・中古ポンプがいかれました。 電源が入らないのです。(後でわかったことですが、プラグ内で断線してました) 仕方ないのでバケツで掻き出しながらの作業です。 ちょっと休むとあっという間に10cm・20cmと染み出た水で一杯になってしまいます。

 地面下、1mから1.2mあたりにあった砂の層から下は粘土っぽい細かい砂の層ですので、相変わらず泥田に入って仕事をしている感じですが、以前ほど長靴ものめり込まなくなってきてました。

 それでもスコップにはまとわりつくし、結構大変な作業に変わりはありません。

 で、後半は上下を変わり小生が地上での作業になりました。 どうやら上のほうが仕事がきつい?・・Fじーが老体?に鞭打って頑張っていましたが・・・バケツを上に引き揚げるのに、段々深くなるにつれて引き揚げ量も増加し、腰を曲げての作業が・・実に辛そう・・・。 

 後半といっても後半の後半くらいですから・・かなりしんどかったのでは・・。

 深くなるにつれて・・ペースも落ちてきます。 染み出る水の量が増えてきている感じがしないでもない。 一回掘り下げる度に一度水を掻き出さないと次に進めない・・・。

 ポンプが廻らなくなってしまったのも大きい。 

 でも・・・なんだかんだで2.2mまで掘り下げることが出来ました。 

 第一目標であった2.5mまではもうちょっと。 

 でも憂いが無いでもありません。 第一段目の砂の層から約1m掘り下げましたが、土質に一向に変化が見られません。 相変わらず細か~い砂と粘土まじりの層が続いているんです。

 光明は得られるのか?

 これは次回に持越しです。 

 二段目の型枠でも足りなくなって、3段目の型枠をセットして・・・終了しました。
井戸掘り・・その4_d0251572_1862138.jpg


 で、これが本日の成果。 深さ2.2mの穴掘り。
井戸掘り・・その4_d0251572_1882385.jpg



 疲れましたねぇ。 ただ、気温が20度くらいまでしか上がらなかったので・・大汗を掻くまでにはいきませんでしたが・・・疲れました。 

 そんな意味では・・ウルシになってなんだかんだ2週間くらいずれたのは・・よかった?

 次回は29日(土)を予定してますが・・・これも予報では雨。

 
 翌日・・水位を見たら地面から80cmまで上がってました。 1.4mも水かさがあります。ってことは・・1100リッターもの容量が・・。 
井戸掘り・・その4_d0251572_189411.jpg


 なんか十分じゃないの?って感じですが・・・やはり・・次の砂の層が出るまで・・頑張ります!


 でわでわ また


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 ご訪問ありがとうございました。
by aiyababa | 2012-09-27 18:46 | じぶんちの庭 | Comments(4)
Commented by さくら at 2012-09-27 23:10 x
掘ってる人も上で頑張っている人もきついでしょうが
読んでる人も、かなりきつい ^^
意味を理解しつつ読むので、時間もいるし~
井戸掘りの知識が少々つきました。

うちもイガワ3本分掘って井戸を作り、使っています。
九重の小屋ですが、水質は鉄分が多くて飲むには、きつい。
掘ったのは地元のおじちゃん達です。

最初からこのブログを読んでいないので、? ですが、畑家用の水確保なんですか?

>これがないと、正しく手堀りになるってとこで、笑いました。
手で掘る所を想像して~ そのうち皮がむけて血が出て~
脱獄とかする人のイメージなんかが、一瞬のうちに頭を駆け巡り
…ほんと馬鹿みたいです。 人間の想像って面白いです。

次はバッチリだといいね。 雨も降らないように~ ポチしときます。
Commented by aiyababa at 2012-09-28 09:25
さくらさんおはようございます。

そうですよね。 読みづらいですよね。 書いてるほうはイメージが出来てますから何気に書いてますが・・。 
少々技術的なことを書く場合・・これから気をつけなければ・・。

この井戸は畑と池用です。 飲み水は絶対無理ですね。 あとは災害緊急用です。 去年の震災の時に実家も被害を受けたのですが、断水が1週間?続いてトイレの水の確保に大変だったらしいので。 車で近くの川まで行くにも道路が崩壊してたり、塀が倒れていたりで、かなり迂回したり。

掘ってる時は「このまま掘ったらブラジルまであとどれくらいかな・・」とか冗談を言い合ってましたが・・脱獄ねぇー・・そんな想像は湧いてこなかったなぁ・・二人とも清廉潔白!だから?

北海道の天気は外れることが多いので、雨でもパラパラ小雨程度じゃないかと勝手に都合よく思ってます。 ・・と、言いながら雨対策用にテントも準備してるんですけどね・・。

ところで・・イガワって何でしょうか?
Commented by さくら at 2012-09-28 10:08 x
おはようございます。

あら~ そんな意味ではないですよ。
文章が長いから最後まで読むのに覚悟がいるな~なんて、ちょっと冗談です。
ばばさんは、文章がすごく面白くてところどころに
センスが光っていて、読むのは楽しいのですが
お人がらは、かなり真面目なんですね。 茶化すのはやめますね。 ごめんなさい。

イガワは全国区ではないのですね。

早く言えば土管なんですが、井戸用のものをそう言うらしいです。
材質は主にコンクリートです。
説明は難しいけれど、見ればすぐに納得なんですけれどね~
今度機会があったら、ブログに写真入れますね。
Commented by aiyababa at 2012-09-28 19:54
さくらさんこんばんは。

早速返事をいただいてたようで・・ありがとうございます。

広辞苑で調べたらイガワは”井側”で載ってまして、井戸のことを指すようです。 全国区・・ですね。 勉強になりました。

本当はコンクリートの土管でも埋めて作りたかったのですが・・予算が・・。
何か別な方法はないかと・・古物商を見て歩いて・・ひらめきで・・事を起こす・・そんな感じで庭を作ってます。

小生・・根は真面目なんですかね? 
文章が長いのは・・要点を纏め切れないだけのような気もしますが・・ま、このスタイルは多分変わりようがないでしょうから・・・これからも覚悟して読んでください。

茶化し、罵倒、賞賛、何でも受け付けますから・・今まで通りコメントくださって結構ですよ~。 
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